夏涼しく冬暖かい家を、自然エネルギーを利用して実現する手法として注目されているのが、「パッシブデザイン」です。どのような技術なのか、また実際にパッシブデザインの家を建てている会社のこだわりや施工事例もまとめました。

パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風といった自然エネルギーを効率よく活用する考え方のこと。エアコンなどの機械にはなるべく頼らず、季節ごとに異なる自然の力をコントロールした建築手法で住み心地の良い家を建てることが、大きな特徴です。
夏は涼しく、冬は暖かい。そんな居心地のいい家を建てている会社が、鹿児島にあります。
鹿児島でパッシブデザインに力を入れているのが、自然素材の家づくりを得意とする工務店「PASSIVE STYLE(パッシブ スタイル)」です。
PASSIVE
STYLEの家づくりの特徴や、こだわりについて紹介します。

PASSIVE STYLEの大きなこだわりは、何と言っても高性能住宅だけを建てていることです。
耐震性能は防災拠点となる警察署などと同じ基準の耐震等級3、断熱性能は最高レベルのHEAT20 G3。HEAT20 G3を満たすには、断熱性能を表すUA値0.26W/㎡・k以下、暖房を使っていない部屋の温度が16℃を下回らないという厳しい条件をクリアしていなければなりません(※)。 PASSIVE STYLEの平均UA値は0.1W/㎡・kと、基準を大きく下回っています。
こういった優れた数値の高性能住宅を建てられるのは、湿気を通しにくいウレタンフォームの断熱材ですき間なく家全体を包み込むスーパーウォール工法、熱交換型の換気システム、トリプルサッシの窓といった技術を駆使しているからなのです。

高性能住宅を語るうえでは欠かせない気密性。気密対策に自信を持っているからこそ、全棟で気密測定を実施しています。
一般的に気密性を表すC値が1.0㎠/㎡以下であれば高気密住宅と言われるなか、PASSIVE STYLEでは0.29㎠/㎡以下を保証。実際は0.1を切ることも少なくないと言います。その数値を比較すれば、同社の気密対策の徹底ぶりがお分かりいただけることでしょう。
PASSIVE STYLEの公式インスタグラムでは施主様の家で実際に行われた気密測定の結果を公開しているので、ぜひチェックしてみてください。

素材にもこだわり、無垢材や化石サンゴ由来の塗料といった自然素材をふんだんに取り入れています。自然を身近に感じられるだけでなく、湿度調節やにおいを防ぐといった自然素材が持つ機能性が、より高性能な住宅へと仕上げてくれます。自然素材なので、使えば使うほど味が出て、愛着が沸くことでしょう。
その他にも、撥水効果を持ち、水滴と共に汚れを落としてくれるドイツ製の外壁塗り壁材Sto(シュトー)や、断熱性能を高めるトリプルサッシの窓など、高い機能性を持つ素材を採用しています。

内装に使用する塗料は、「マシュマロタッチ」というもの。主成分が化石サンゴであるため、子どもでも気兼ねなく触ることができます。
PASSIVE STYLEでは、家を建てる際にマシュマロタッチ壁塗り体験をすることができます。基本的にはコテを使用しますが、子どもたちは途中から素手でペタペタと塗り始めるのだとか。最後には記念手形などを残すこともできます。
「これから住む家の壁を自分で塗った」という経験は、子どもにも大人にも、かけがえのない思い出として記憶に残り続けることでしょう。
高性能住宅を体感!
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PASSIVE STYLEの家づくりについて、動画でチェックできます。 パッシブデザインを用いた夏涼しく冬暖かい家づくりに関する情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。
| 会社名 | PASSIVE STYLE株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県鹿児島市吉野3丁目49番13号 |
| 営業時間 | 9:00~18:00 |
| 定休日 | 公式サイトに記載なし |
| 電話番号 | 099-800-4579 |
| URL | https://passive-style.com/ |
パッシブデザインのメリットは、身体に優しく快適な生活ができることです。家の中全体の室温が安定するため、身体への負担が減り、ヒートショックの予防にも繋がります。「リビングは暖かいのに廊下やお風呂場は寒い!」なんて悩みもなくなります。
またエアコンの使用頻度が最小限になることによって、光熱費が安く済む点もポイントです。
ここでは、パッシブデザインを実現するために重要とされている5つの設計手法を解説します。

断熱とは、室外の暑さや寒さが室内に伝わりにくいようにすること。気密とは、すき間をなくして空気が出入りしないようにすることです。
この2つが揃うことで、暖かい・冷たい空気が逃げにくくなるため、外気温に影響されず、室内を一定の温度に保つことができるようになります。
断熱性はUA値、C値といった基準がそれぞれあり、数値が小さければ小さいほど高断熱・高気密が実現できていることになります。

冬は太陽光を室内に取り入れることで室温が上昇し、暖房としての役割を担ってくれます。断熱・気密により暖かい空気を外に逃がさないため、太陽光がない夜間も暖かく過ごすことが可能です。
ここで欠かせないのが、日照シミュレーション。太陽熱を屋内深くまでより効率的に取り込めるよう、窓のサイズや位置を決めていきます。

反対に、夏は太陽光を遮ることで室内の涼しさを保ちます。
特に重要なのは、窓から入る日射を防ぐこと。太陽光の入る角度が高くなる夏の特性を活かし、庇(ひさし)やシェードを付けたり、植栽したりすることによって太陽光を遮断します。

涼しさを得ることはもちろん、室内の換気を行うことで、室内に溜まった熱や埃を排出し、空気を綺麗に保ちます。
カギとなるのは、暖かい空気は天井近くに、冷たい空気は床に溜まるという空気の特性。天窓や高窓から暖かい空気を逃がし、低い位置にある窓から冷たい空気を取り入れます。また吹き抜けにすることで空気の通り道ができ、効率よく空気を冷やしたり換気したりすることが可能になります。

太陽光を利用して、昼間は電気を点けなくても室内を明るく保ちます。
ここでも日照シミュレーションは欠かせません。窓から自然光を取り込むだけでなく、室内に入った光をできるだけ奥に届けられるよう、土地の向きや周囲の建物、季節や時間ごとの違いも考慮しながら、どのように太陽光が入るかを計算します。
その計算を基に窓のサイズや位置、吹き抜けやトップライトの設置といった具体的なデザインが決まっていくのです。
「パッシブデザイン」について調べると、「パッシブハウス」という言葉を見かけるかと思います。この2つはよく似ていますが、実際の意味は大きく異なります。
「パッシブデザイン」は、自然エネルギーを利用して快適な家を建てる考え方のこと。
対して「パッシブハウス」は、ドイツパッシブハウス研究所が定める性能認定基準を満たす省エネルギー住宅のことを指し、同研究所に認定されて初めてパッシブハウスと名乗ることができます。
パッシブハウスとして認定されるためには、以下3つの厳しい条件をクリアする必要があります。そのため日本国内でパッシブハウスとして認定されている住宅は一握りと言われており、認定には時間もお金もかかります。
しかしパッシブデザインもパッシブハウスも、ベースの考え方は同じです。夏涼しく冬暖かい家を建てたいと考えている方は、パッシブデザインを取り入れている住宅メーカーを探してみることをおすすめします。